家庭用脱毛器で膝(ヒザ)を火傷しました…
火傷の原因は、照射前に冷やすのを忘れたから(T_T)
『やけど痕が残ったらどうしよう…』
『やけどを防ぐにはどうしたらいいの?』
『かゆみたぶつぶつの対処法は?』
家庭用脱毛器ケノンは高出力タイプなので、いい加減に使うとやけどしたり乾燥で痒みが出る場合があります。
\やりがちな?火傷パターン/
脱毛器ケノンのレベル10でついた火傷が消えない…。
これは治るのだろうか…心配になってきた。 pic.twitter.com/nnQ6nayKzv
— わたがし@億トレーダー (@wata7144) August 25, 2020
ただ、ほんのちょっとの注意でリスクは減らせるので、過度に心配する必要はありません。
ケノンでやけどする原因、対策、やけどしたときの対処についてまとめましたので、利用に不安・疑問を感じている方、よろしければ参考にしてください。
ケノン やけど治る|原因
■説明書を読まずに使用した ■使用前に保冷材で冷却していない ■照射前にムダ毛を剃ってない ■照射テストをせずに使用した |
家庭用脱毛器は従来の家庭脱毛器と違い、エステサロンと同等のレベルの光を当ててムダ毛処理を行うので、使い方を誤ると火傷(やけど)の恐れがあります。
つまり使用上の注意をよく読み、正しい使い方で使用すればやけどの心配はありません。
やけどの原因1. 間違った使い方
ケノンでやけどしてしまう主な原因は5つ。
【ケノンでやけどする原因】
- 照射前後にアインシングをしなかった。
- いきなり高レベルで照射した。
- 体調(生理・季節の変わり目・アレルギーなど)変化があった。
- 照射前後に日焼けした。
- 照射後の保湿が不十分だった。
基本的に、ケノンのやけどは脱毛処理のやり方・脱毛処理後のアフターケアのいずれか、もしくは両方が不十分だっために起こります。
特に、アイシング漏れと高すぎるレベルによる”やけどリスク”が最も高く、実際にこの2つが原因で火傷している人がほとんどかなーという印象です。
やけどの原因2. 脱毛器の出力とセンサー
他、ケノンの器械的な特徴としては、 “スキンセンサーがついてないこと” も要因のひとつ。
【スキンセンサーのメリット・デメリット】
スキンセンサーとは、肌色を感知して出力を自動コントロールしてくれるセーフティ機能。
だからこそのメリット・デメリットがあります。
◎スキンセンサーのメリット
- 人の身体は、内側と外側・ワキとアシなどの部位によって、細かく肌色が違うのが一般的。
- センサーがあると自動で出力をコントロールするので、危険な出力での照射を抑制する。
◎スキンセンサーのデメリット
- VIOなどの色素沈着にもセンサーが反応し、全く照射できない場合がある。
- 濃い肌色の箇所では、安全のためにパワーを抑えてしまい、脱毛効果を得にくくなる場合がある。
センサー無しモデルのメリットは、ユーザーが設定したパワーをきちんと狙い通りに出し切れることで、どんなエリアでも思い通りの処理が可能になる点です。
そのぶん、アイシングや出力管理はユーザーがきっちり管理する必要があるんですが、経験上、アインシングさえしとけば、大きな事故にはならないかなと思います。
やけどの原因3. 乾燥と日焼け
◎脱毛処理と乾燥について
脱毛処理は、肌にも熱ダメージが加わるので乾燥しやすくなるのが一般的。
乾燥した肌にホルモンバランスの乱れや日焼けが重なると、普段は何ともない刺激でも簡単に炎症やトラブルを起こしやすくなります。
ケノン やけど治る|やけどした時の対処法
その場ですぐにできる対処方法は…
■水道水で速やかに、痛みがなくなるまで(最低でも10分間)冷やす (注意点:患部に直接水をかけるのではなく周りにかける) |
■水ぶくれができた場合は、潰さずに清潔なガーゼで患部をくるみ病院で診てもらう (注意点:自己判断で軟膏などの外用薬を使用するのは危険なので使用しない) |
火傷の状態がひどい場合は、水ぶくれを潰したり、かさぶたをはいだり、火傷をそのまま放置しないで、すぐに病院(皮膚科、美容皮膚科)に行って診てもらいましょう。
(参考:やけどの応急手当に関する記事は、ココからクラブの『適切な処置を!やけどの基礎知識と対処法』が参考になります)
家庭用脱毛器のやけど痕は治るの?
やけどの深さ | 症状 | やけど痕 | 治療の目安 | |
---|---|---|---|---|
1度熱傷 | 表皮のみ | ・軽いやけど・皮膚がヒリヒリして赤くなる | ・一時的 ・自然治癒で治る ・やけど跡が残らない |
1~2週間 |
浅達性 2度熱傷 |
浅い | ・強い痛みがある ・赤く腫れて水ぶくれができる |
一時的に色素沈着の恐れあり | 1~2週間 |
深達性 2度熱傷 |
深い | ・軽度の痛み ・赤く腫れて水ぶくれができる ・水ぶくれの下の皮膚が白い |
・やけど跡が残りやすい ・軽度のやけど跡が残る |
1~2ヵ月 |
3度熱傷 | 表皮から皮下組織 | ・感覚が失われて痛みはない ・水ぶくれができない ・肌の表面が壊滅している |
・ケロイド状に跡が残る ・やけど跡がはっきり残る ・赤く盛り上がりみみず腫れのような跡が残る |
2ヵ月以上 |
家庭用脱毛器で火傷(やけど)をした場合は、火傷の深さや範囲によって対処法が違うので自己判断で対処せずに、しっかりと流水で冷やしたのちに病院で診てもらいましょう。
やけどの対処1. 応急処置
ケノンは高出力な脱毛器ですが、医療用ほど深刻なダメージなることはほぼありません。
また、「やってしまった!?」と思った時は以下の対処を行うことで、ダメージを最小化できます。
家庭用脱毛器でやけどした時のアフターケアのポイントは次の3つ。
【脱毛器でやけどしたときの対処法】
- 速やかに冷やす。
- 充分に冷やす。
- 充分に保湿する。
やけどしたときに最も効果的なケアはとにかく速やかに冷やすこと。
処置が早ければ早いほど、後のダメージの範囲を抑え、回復スピードを速めるのに役立ちます。
どれくらい冷やせばいいか?というと、基本は痛みがなくなるまで。
仕上げは保湿ですね。
やけどダメージは著しく肌を乾燥させるので、1回で済ませるというよりは、小まめに複数回に分けて保湿するのがおすすめです。
保湿が不足すると、皮膚剥離・色素沈着・シミ・肌荒れなどの原因になります。
やけどの対処2. 腫れ・水ぶくれが見られる火傷の対処
基本的に、家庭用脱毛器で起こるやけどはⅠ度熱傷にあたる軽度なケースがほとんどです。
腫れ・水ぶくれが目視できる場合はダメージが大きいので、皮膚科を受診するのがおすすめです。
【熱傷レベル 比較・一覧】
項目 | Ⅰ度熱傷 | Ⅱ度(軽)熱傷 | Ⅱ度(重)熱傷 | Ⅲ度熱傷 |
深さ | 表皮まで | 真皮浅部 | 真皮深部 | 脂肪組織 |
症状 | 皮膚に赤み | 腫れ・水ぶくれ | 腫れ・水ぶくれ | 蝋化 |
痛み | ヒリヒリ | 強度の痛み | 軽度の痛み | 無痛 |
痕の残りやすさ | 残らない | 一時的色素沈着 | 残りやすい | 残る |
治癒期間 | 数日 | 1~4週間 | 1~4週間 | 1ヶ月以上 |
受診 | 不要 | 要 | 要 | 要 |
参考:日本創傷外科学会

やけどの対処3. 処理直後に気づかない火傷の予防
稀に、照射直後には痛みもなかったのに、後日やけどに気づくパターンもあります。
体調・環境・敏感肌などの要因が重なっての結果ですが、照射直後のアイシング+脱毛後の保湿ケアを念入りにすることでほぼ防げます。
はじめての方・肌が弱い方は、一気に広い面に照射せず、部位ごとに試し打ちして後日の反応を確認しておくのもおすすめのやり方です。
ケノン やけど治る|予防法を学んで安全に脱毛しよう
ケノンの脱毛でやけどを防ぐ方法は大きく4つ。
ひとつひとつは些細な事なので、面倒臭がらずにきちんとやるのがおすすめ。
やけどしない使い方1. 照射前後のアイシング
アイシングは保冷剤を使って肌を冷やすテクニックで、ケノンで照射する前と後に行います。
一般的に、前と後ではアイシングをする目的が違いますが、スキンセンサーのないケノンでは基本両方とも必要です。
- 照射前にやるアイシング:照射時の痛みを緩和するため。
- 照射後にやるアイシング:腫れ、炎症予防・やけど予防。
やけどしない使い方2. レベル調整
痛みの感じ方は部位・当日の体調・環境によってもけっこう変わります。
全身いつでも一律のレベルでいけるとは思わずに、最初から高レベルでの照射を避けるのがセオリー。
個人差はあるかもしれませんが、ケノンだったら”アイシング込みのLV7まで”なら、痛みを感じても大きな肌ダメージは残らないレベル。
なので、初回打ちはLV7以下からはじめるのがおすすめです。
試し打ちしたあとから微調整⇒照射していくと、「ぎゃっ!」てならずに済みます。
やけどしない使い方3. 処理後の保湿
脱毛処理後の肌は、自覚症状がなくても多少の熱ダメージを蓄積してしまうのが常。
【脱毛器から受ける熱ダメージの種類】
- 毛が受けた熱ダメージの余波
- 皮膚内に散在する微量なメラニン色素への熱ダメージ
熱ダメージを受けた肌は乾燥しやすくなり、放置するとやけど・日焼けによるシミ・黒ずみ・肌荒れなどの原因になるので、充分な保湿が重要になります。
【脱毛後の保湿のメリット】
- 肌トラブルを防ぐ。
- 肌ダメージの早期回復をサポートする。
やけどしない使い方4. 外出時のUVケア
乾燥とセットで考えなきゃいけないのがUV対策。
乾燥すると紫外線への抵抗が弱まるので、外出時の日焼け止めは欠かせません。
脱毛処理中は小まめなUV対策をお忘れなく。
ちなみに、ワタシはビビりなので前後のアイシング+保湿は欠かしません。
結果、LV10照射での処理が基本ですが、やけどや照射跡を残したことは一度もありません。
(1)照射前日までにムダ毛処理をする (2)ほくろや古傷、あざなどはシールで隠す (3)使用前後は必ず冷却する (4)必ず照射テストを行う (5)照射前に日焼け止めなどは落とす |
使用上の注意をよく読んで、正しい使い方をすればやけどの心配はありません。
照射前日までに必ずムダ毛処理をする
家庭用脱毛器は、サロンで使用されている脱毛機と同じフラッシュ脱毛器なので、黒い部分に反応して照射を行います。
毛根部分に光を当てて脱毛効果を得るので、長くても2mm程度まで処理しておく必要があります。
これは脱毛サロンで施術を受ける場合も同様で、ムダ毛が長いままだと火傷の恐れがあるからです。
(※脱毛サロンで施術を行う場合、ムダ毛処理をして行かないと施術をしてもらえない場合があります)
ほくろやシミ、あざなどはシールで隠す
家庭用脱毛器で使用されている脱毛器は『フラッシュ脱毛』と呼ばれていますが、脱毛サロンでは、『IPL脱毛』『光脱毛』と表現しています。
『フラッシュ脱毛』は、光によって毛根部分の黒色のメラニンに働きかけ、毛の再生を弱らせて脱毛をおこないます。
脱毛サロンで施術を行う場合、シミやほくろ、傷などに光が当たると火傷(やけど)の恐れがあるので、白色のシールを貼って光が当たらないようにします。
家庭用脱毛器は、脱毛サロン同様の光を当てて脱毛処理を行うので、やけどを防ぐために必ずシール(紙テープ、ばんそこう)を貼って直接光が当たらないように保護しましょう。
使用前後は必ず冷却する
脱毛サロンで施術する場合、施術の前に必ず冷却ジェルで脱毛部位を冷やします。冷却する理由は、肌を冷やすことで脱毛の痛みややけどを軽減させることが目的です。
家庭用脱毛器は、脱毛サロンで使用されている脱毛機と同等レベルの脱毛が可能なので、必ず付属の保冷材で肌の表面を冷やしてから使用しましょう。
保冷剤がない場合は、冷水で濡らして軽く絞ったタオルや氷枕でも代用可能です。
使用する際には照射テストを行う
脱毛サロンでは必ず、『パッチテスト』や『テスト照射』で火傷の恐れや痛み、肌の状態などを確認します。
照射レベルが脱毛サロンと変わらない家庭用脱毛器の場合も同様に、使用する際には必ず手の甲や腕で照射テストを行い、肌の状態を確認しましょう。
最初はレベル1から始めて、問題がなければレベルを上げて使用しましょう。
照射前に日焼け止めなどは落とす
毛穴に日焼け止めなどが詰まった状態で光を当てても、脱毛効果は得られません。
照射を行う前には、肌についているローションやクリーム、日焼け止めなどはコットンを使って拭き取りましょう。